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2011年9月 7日 (水)

『インドであたしゃ考えた』3日目・バラナシ編・その4

お次は「3日目・バラナシ編・その4」をお送りいたします!

日付は8/8(月)。インド3日目突入!

そしてバラナシ滞在1日目です!

*****

ラジュの働くお土産屋で出会った、日本人の「先生さん」、

「大学生くん」と一旦解散した後、1人お店に残り、

お土産物を見せてもらうことに。

(押し売りされないか内心かなり不安…)

いつもくつろいでるスペースの隣のお店に案内された。

お店は大通りに面しているので、何かあっても(あっちゃ困るが)

安全っちゃ安全。でもお店には私しかいない。。

ラジュはお土産を売るチャンスがやっとやって来たことにかなり上機嫌だった。

その様子を見て、「やっぱりそうなるよねぇ。。」と内心ガッカリ。

私はインド綿のワンピースとかスカートとか、気に入った物があったら

買おうと思ってたんだけど、やたらとシルクのストールを勧められてしまった。

「お母さんやおばあちゃんに買って行ったら喜ぶよ」

と営業トークを織り交ぜながら、次から次へとストールを広げていく。

そして、シルクの本物と偽物の見分け方を実演してくれた。

ストールの端っこの糸に、なんとライターで火を付けたのだ。

「匂いを嗅いでみて」と言われ、鼻を近づけるとプラスチックの燃えた匂いがした。

そして燃やした所を触ると、プラスチックが溶けて固くなっている。

生地は見た目、妙にツヤツヤ、のっぺりとしていて、

糸で編まれている感じがしない。

そしてもう一方のストールに火を付ける。

木などの自然のものを燃やした匂いがして、

指で焦げた所を擦ると、灰になって消えてしまった。

見た目も上品なツヤがあって、手触りも柔らかく、

最初に見たものより編み目に立体感がある。

もちろん後者が本物。前者はプラスチック製。

この見分け方を伝授している間、ラジュの顔には

今までの笑顔はなくなっていて、真剣な目付きに変わっていた。

まさに商売人の顔。

「こんな風に教えてくれるお店は他にないよ」と言った。

私はものすごく気分が沈んできてしまった。

色んな思いが頭の中を駆け巡る。

私はラジュと長く居すぎたなぁ、と思った。

そして色んな事を頼り過ぎてしまった。

街をたくさん案内してもらい、困った事を全部相談し、解決してもらった。

ラジュはバラナシでできた友達ではなく、バラナシに生きる商売人なのだ。

なんだか彼の好意に甘え過ぎてしまっていた自分が恥ずかしくなってきた。

「インド人には騙されないぞ!!」とラジュに対しても、

ずっと気を張り続けてきたはずなのに、

いつの間にか、そんなことは崩れ去っていたのだ。

たった半日の間に。

なんだかたまらない気持ちになって、涙が込み上げてきた。

そんなことを思っている一方で、ラジュは話し続け

ストールを広げ、商品を勧め続ける。

もともとお母さんにストールを買って帰るつもりだったから

サッと一枚選んで、この嫌な空気をぬぐい去ってしまいたかったけど

あいにく財布の中には500ルピー程しかなく、買うことができない。

というか相場もわからない物を簡単に買う気にはなれない。

ラジュから法外な値段で物を買ってしまうのも、どうしても嫌だった。

あとで気付いて、彼に騙された、と思いたくなかったから。

何が安くて何が高いのか、金銭感覚もよくわからなくなってくる。

今はとにかくお店を出よう。

沈んだ表情を察したラジュは「何を考えてる?」と言ってきた。

私は「とりあえず、今お土産は買わない。また明日買いに来るよ。」と伝えた。

納得がいかなそうに「どうして?」と聞いてきた。

申し訳ないやら悲しいやらで、なんとも後味の悪い時間だった。

このやり取りの後、「マッサージはやらないの?アーユルヴェーダ

(額に温かいオイルをたらすマッサージ)とか」と聞かれた。

(今思うと懲りないヤツだ。笑)

多分お店にお客を紹介すれば、マージンが彼にも入るんだろう。

前からやってみたいと思っていたから、どうせなら

自分の興味のあることにお金を払って、彼に貢献しようか、

と、今思うと別にしなくても良かった気遣いをすることにした。

まだ待ち合わせには時間があったから、お店に予約しに行くことに。

アーユルヴェーダのお店は宿からすぐ近くにあった。

Photo

民家の一階に看板が出ていて、お店の中に入ると薄暗い。

やっぱり断ろうかと思っていると、店の奥から

若い女性が出てきて、笑顔で挨拶をしてくれた。

とっても可愛らしい人で、ハキハキと明るい対応に

この人だったら安心かも。と、コース内容を聞いてみることに。

ちゃんとメニューリストがあって、金額も明記されてる。

ポイントマッサージから全身マッサージまで色んなコースがあった。

アーユルヴェーダは二種類のオイルを使ってやるらく

空きペットボトルに詰め替えたであろう、そのオイルを見せてくれた。

この謎の液体を頭にかけるのかぁ。。(苦笑)

でもインドに来たからには体験してみたいよなぁ。

と思い、アーユルヴェーダ45分コース(頭のみのマッサージ)を

もう半ばヤケクソで予約。しめて1500ルピー也。

相場を知らないくせに今度は速効予約するなんて、、、

(私も懲りないヤツだ。苦笑)

最初は全額払えるか聞かれたけど、500ルピーしか払えない

と言ったらOKしてくれ、明日の16時に予約を入れてもらった。

そのやり取りを見ていたラジュは一向に浮かない顔をしている。

もしかしてマージンは入ってこないのかな?

気にしなくていいことがすごい気になってくる。

とりあえず待ち合わせの時間が迫っていたので、お土産物屋に戻ることにする。

先生さん、そして大学生くんと合流。

先生さんは明日の朝、バラナシの空港からデリーに発つことになっていて

ラジュの紹介で空港までの送迎(オートリキシャ)を手配してもらっていた。

そのドライバーさんと対面。「明日はよろしくお願いします!」と挨拶。

先生さんは、出発前にドライバーさんに会えて、ホッとしていたようだった。

ちなみにバラナシ居残り組の大学生くんと私は

二人で相乗りした方が安いということで、オートリクシャを

チャーターして、明日のAM7:00にサールナート

(ブッダが初めて説法を説いた場所)へ、行くことになっている。

これまたラジュの紹介だ(汗)

色々と用事が済んだところで、ごはんを食べに行くことに。

お祭りが始まる19時頃にお店に戻って来るね、とラジュに告げる。

日本人3人組で、大学生くんが行ったことのあるという

「スパイシー・バイツ」という地球の歩き方にも載っていた

ベンガリー・トラ通り沿いのレストランに行くことに。

ここもちゃんとメニューリストがあるお店。

私は野菜カレー・チャパティ・ラッシーを頼んだ。

Photo

Photo_2

ラッシーも水を使っているから、飲まないようにしていたけど、

せっかくインドに来たのだから、意を決して飲むことに!

「うまーい!まさに飲むヨーグルトだ!」

(この後、というか一度も全くお腹を壊すことはなかった)

ミネラルウォーターばかり飲んでいたから、

甘くて冷たい飲み物が本当においしかったなぁ。

カレーも野菜によく味が染み込んでいて、すごいおいしかった!

ごはんもおいしく、久々に日本人だけで話すことができたので、

内心ものすごくホッとしていた。

聞くところによると先生さんは大阪の方で、昨日まで

バラナシで初めて会ったロシア人の女の子とルームシェアしていたそう。

心配性なところもあるみたいだったけど、なんと大胆!

でもインドに1人で来られるんだから、きっと勇気がある方なんだね。

今回はマニラにも寄ってきたらしく、戦争が起こった後、

手入されないままの生々しい島を見て来たんだそう。

大学生くんはなんと!実家の最寄りの隣の駅(東京です)に住んでいるという。

私も同じ沿線上(京王井の頭線)に住んでいるから、びっくりした。

世界は広いけど、狭いね~!

英会話教室でアルバイトしているらしく、英語が話せるみたい。(尊敬!)

まだ10代なのにすごく落ち着いてるなぁ、と思った。

私もこんなに若い頃にインドに来れていたら

どんなに楽しかっただろう!と、思った…笑

なんだか話に花咲いてしまい、気付いたら20時を過ぎていた。

お店の方に戻るとラジュとお店の子達がいて

「お祈りもう終わっちゃったよ~!」との事。

ありゃりゃ、残念。。

するとラジュ、「じゃあ明日、ガンガーで朝日見る?」と提案してきた。

5:30に「アハリヤー・バーイー」というガートに行くことになり

先生さんは朝起きれたら行くね。との事。

そろそろ21時近い。みんなそれぞれの宿に戻ることにした。

大学生くんはさっき行ったスパイシー・バイツのそばの「ババ・ゲストハウス」へ。

ラジュが先生さんを宿まで送ってくれるみたいだったので、

「じゃあ私は1人で帰るよ!」というと

「みんなで(先生さんの宿)行ってそのあと送っていくよ!」と言ってくれた。

もう甘えはいかんと思っていたから、「いいよー」と断ったけど、

「行くよ!」と言ってくれた。。  ほんと何から何まですんません…。

ベンガリー・トラ通りに比べ、夜のヴィシュワナート通りは薄暗く、

そのせいか、昼間よりも道がかなり複雑に感じた。

かなりクネクネ歩いて、やっとサンカタ・ゲストハウスに到着。

「もしかしたら最後かもしれませんね。。明日会えたらまた!」

と言って、先生さんとお別れ。

まだ出会って数時間なのに、不思議。

二度と会えないかもしれないと思ったら、別れるのがとても寂しかった。

その後、私の宿へ向かう。

夜道が暗すぎて、友達にもらった懐中電灯を照らしながら歩く。

これ、かなりの優れもので、本体の左脇にある手を

何度か押すと、発電されるしくみになっている。よって電池が不要!

Photo_3

パンダなのか何なのかわからない顔の懐中電灯を

私が使っているのにラジュが気付き、「なにこれ~!」と興味津々。

かなり気に入ったようで、宿までずっとカシャカシャカシャ・・・・・(延々と続く)

と、かなり楽しそうに発電しながら夜道を照らしていた。

なんだかまたいつものように笑ってくれてよかったよ。。

そして宿に着くと、入り口に「そうなんだ氏」が立っていて

何やら険しい顔をしている。

「どうしたの?」と聞くと、今日チェックアウトした日本人男性2人組が

そうなんだ氏に夜行列車の予約を頼んでおきながら、チケットを取りに来ないと言う。

どうやら私にこの宿を教えてくれて、火葬場でも再会したあの2人組らしい。

料金は宿が立て替えていて、列車はあと30分ほどで発車時刻を迎えるため、

チケットが無駄になってしまう。今さら彼らが無駄になった

チケットを取りに来るはずもなく、、、

料金はそうなんだ氏のアルバイト代から引かれてしまうという。

たぶん金額にして1700ルピーくらい、インド人にしたら大金だ。

彼の夏の働きが無駄になってしまうではないか。

2人組に何があったのか知らないが、キャンセルするならするで

きちんと彼にそれを伝えなかったのが悪い。

この話を聞いていたラジュはものすごく怒って

「日本人は嘘つきだ!!」と日本人の私の前で言い放った。

当たり前のことなんだけど、「悪いことは悪い。」

と本気で怒る彼を見て、この子はやっぱり

根は真面目でいい子なんだ。と思った。

同じ日本人として申し訳なくなって、つい日本代表(弱々しい・・・)として

「日本人が、、、本当にごめんね」とそうなんだ氏に謝った。

なんだか喜怒哀楽がジェットコースターロマンス並みに

押し寄せた長い長い1日で、ぐったり。。。

眠い目をこすりながら、今日あった出来事を

ひとつひとつ、思い出しながら、洗濯。。。

明日はAM5:00起き。23時くらいには眠りに就いた。

明日はどんな一日になるかなぁ・・・?

Photo_4

(部屋の前から撮った夜のガンガー。何が何だかわからない(汗)。

辺りは夜遅くまでお祈りの音が響いていた・・・・)

次回はインド最大のピンチに見舞われる

~ 『インドであたしゃ考えた』4 日目・バラナシ編(2日目)その1 ~

に続きます!! 乞うご期待!!

*** 藤元りょうこ  HP ***

http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=ryoko_fujimoto

-- ライブのお知らせ --

9/19(月)高田馬場「四谷.comfort」にてライブをします。

2ケ月ぶりです!

詳細はホームページでご確認頂けますので

お時間のある方はぜひ!遊びに来て下さい!

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